2014/05/02

ムダに並ぶ人たち

新幹線(指定席)や飛行機に乗る時、乗車口(搭乗口)で並んでる人は何を考えているのだろう?

・早く乗りたい
・乗り遅れちゃう
・誰かが並び始めたから
・ただ待っていたら行列になってしまった

日本の交通機関はお節介なくらいアナウンス攻めにしてくるので、嫌でも状況が耳に入ってくる。

「今度の◯◯時発ののぞみ△号◎◎行きは□番線に参ります。」
「まもなく□番線にのぞみ△号◎◎行きが参ります。」
「□番線に停車中の列車はのぞみ△号◎◎行きです。」
「まもなく□番線からのぞみ△号◎◎行きが発車いたします。」

よほど体が不自由でない限り、列車が到着してからベンチを立っても十分間に合う。
もちろん、席は確保されている。

もしかして、降りてきた人の波に呑まれて乗りそびれることを心配しているのか?
指定席のあるような優等列車で乗降中にドアを閉めるようなことはありえない。

もしかして、窓側の席を取っていて、早く乗らないと通路側の人の迷惑になることを心配しているのか?
始発列車ならともかく、途中駅ではその前から通路側の席に人がいる確率が高い。

飛行機の場合は、ほぼ間違いなく始発なので窓側の席から座ってもらった方がスムーズだ。
折り返し時間の短いLCCではそういう順番で誘導しているらしい。

ただ、皆がそういう風に考えているとは思えない。
単に不安なのか?
自分が乗る便が本当にそこに来るのか心配で、誰かが待っているのを見つけて安堵しつつ、運命共同体のようなものを勝手に形成しているようにも見える。

自分が周りに注意を払っていなくても、行列の先頭集団が動き始めれば、それに付いてくだけで「乗車」という目的が果たせることは確かに楽だ。

誰かが敷いたレールに乗せられて人生を送るように・・・









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