2015/08/24

「第三極」の航空会社は大手2社の下請けとLCCに取って代わられる運命

スカイマークがANA支援で再建されるということで、第三極を維持すべきという主張が見られますが、これまで参入した会社がことごとく経営が行き詰まっていることを考えると、中途半端な「第三極」は大手2社の下請けでそれぞれの地元をカバーすることに専念して、大手に2社にはもっと世界に羽ばたいて欲しいと思うのは私だけでしょうか。

そもそも第三極の航空会社は、高止まりしている航空運賃を下げさせようと、新規参入を促してユーザーの利便性を高める目的があったと思います。

それに対し、大手キャリアは早期割引等で2、3千円高い価格設定をぶつけて、ユーザーの流出を防ごうと対抗した結果、思うように収益が上がらず経営破綻という流れです。

ほとんどの第三極は、大手と提携してコードシェア便を飛ばすことで、なんとか採算を合わせているのが現実です。

ANAは特に傘下の第三極をうまく活用しており、あまり収益が上がらない路線は自社便の運航を取りやめて第三極に運航を譲り、コードシェアしています。

そもそも利用者の少ない地方に空港を作り、航空会社に就航を要請するのは無責任な押し付けでもあり、他の路線で儲かっているから赤字路線も維持するのは当たり前という風潮は資本主義に反します。

よそ者には分からない複雑な利害関係があるのかもしれませんが、利用者の少ない路線は小さな機種でローコストな地方航空会社(その地方の自治体が資本参加していたりする)に任せるのが合理的です。

大手には大手にしか上がれない「世界」という土俵で戦ってほしいものです。

特にヨーロッパでは、ルフトハンザやエールフランス-KLMが国内外の航空会社を傘下に勢力を拡大しています。

アジアでも中国や中東等、豊富な資金をもって勢力拡大を狙う企業があるので、個人的にはANAにもっと頑張ってもらいたいと思います。

ついでに要望させていただきますが、国際線のフライト検索条件に「直行便」がなくなったのが非常に不便です。早期の復活を切に願っております。




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