スーパー等でビン、缶、ペットボトル入りのものを購入すると、数十円のデポジットがレジで加算されます。
それを取り戻すために使用するのが写真のマシーンです。
大抵のスーパーで奥の方にこのマシーンがあります。
場合によっては、ホームレス風の人が大量のボトルを持ち込んで、おこづかいをゲットしている場面に遭遇するかもしれません。
丸い部分にボトルを入れると自動的にバーコードを読み取り、返金額をカウントしてくれます。
最後に緑のボタンを押すと、レシートが出てきます。
アメリカでもボトルを回収所に持って行けばデボジットを返してもらえるようですが、大抵は車でしか行けないような郊外にあり、旅行者が持って行くには現実的でなかったのですが、こちらでは1本から堂々と返金してもらえます。
他に買うものがあれば、レジで一緒に出せば支払額から差し引いてくれますし、買うものがなければレシートを渡して現金を受け取ります。
北欧は物価が高いので、スーパーで買った飲み物を片手に街をぶらぶらすることになりがちですが、飲み終わったら捨てずに取っておく、スーパーを見つけたら返金してもらう、という癖が付きました。
ヘルシンキ空港のターミナル2には、スタバ、免税カウンター、税関と並んでスーパーAlepaがあります。
もちろん、そこにもボトル回収マシーンがあり、デポジットの払い戻しを受けられますので、市内で立ち寄れなかった時でも安心です。
コペンハーゲンのとあるスーパーでは、マシーンは置いていなかったのですが、レジ前に空きボトルが積んであり、聞くとレジで直接返金してもらう方式でした。
公園でぼんやりしていると、ホームレス風の人が飲み終わったボトルを指さして「もらっていい?」と来ることもあります。
日本でもアルミ缶を集めて回っている人達がいますが、山盛り集めても500円くらいが相場とのことです。
写真の0.3ユーロは小さめのボトル2本分、約40円です。
日本のアルミ缶収集より10倍以上も割のいい仕事です。
人口密度や消費量が違うので、単純比較はできませんが、自治体が税金を使って集めて回るのと、使った人が持参して返金を受けるのと、どちらが効率いいのでしょうか。
もちろん、面倒臭がってゴミと一緒に捨ててしまう人もいます。
ゴミ収集時の分別はあまりされていようなので、デポジットはその分別コストという意味合いもあるのだと思います。
ホームレスが路傍に捨てられたボトルを拾ってスーパーで換金するのも、分別回収に協力してくれたことに対する謝礼と考えれば悪くない気がします。